ヒューマンインターラクション・ラボラトリーとは

「ヒューマンインターラクション・ラボラトリー」は、全⽶教育協会に属するNTLが、1947 年以来実施している参加者主体の体験学習による研修名です。⽇本では1958年に教会⽣活指導者研修会として始まり、その後、⽴教⼤学のJICEが「JICE ヒューマンリレーションズラブ(HRL)」という名称で実施し、たくさんの⼈が受講しました。
JICEに関わった方たちによって、社会人を対象としたラボラトリーは「Tグループ」という通称をで知られ、主に、大阪・SMILEと愛知・南⼭短期⼤学⼈間関係研究センターで実施されていました。
現在は、南山大学⼈間関係研究センター(南山短期大学から移動)と私たちヒューマンインターラクション・ラボラトリー(HIL)が、JICE~SMILE/人間関係研究センターの流れを汲んで研修を続けています。
ラボラトリーは通称になっている「T(トレーニング)グループ」と「全体会」などで構成されます。
T(トレーニング)グループでは10名前後が⼀つのグループになりセッションを重ねます。全体会ではT(トレーニング)グループとは違った状況で、体験していることを別の視点でとらえ、新しいことを試みます。これらは参加者⾃⾝が⽬の前の相⼿(達)と紡ぐコミュニケーションや、⼈と⼈の相互作⽤を、その場で、互いに検討し、⼀⼈⼀⼈の感じ⽅、考え⽅、⾏動の特徴、そしてグループのダイナミックスに気づき、⾃分を⽣かし他者を⽣かすあり⽅をさぐることを⽬ざしています。
この研修を⽀えるのは、⼀⼈ひとりの⼈間観や倫理観です。
ヒューマンインターラクション・ラボラトリー研究会が開催するラボラトリーでは個々⼈の尊厳を重視します。
このトレーニングは
- ありのままの⾃分や他者を⼤切にしたい⼈
- ⼈の⼼を受けとめられるようになりたい⼈
- 聴く姿勢を磨きたい⼈
- 対話や受容する能⼒を⾼めたい⼈
- チームワークや⼈間関係を⼤切にしたい⼈
- ⾃分⾃⾝を成⻑させたいと願っている⼈
にとって、⼈との出会いの中で⾃分を学ぶ貴重なチャンスとなるでしょう。

さまざまな分野の⽅が参加しています

仕事や活動に⽣かせるとして、対⼈援助に関わる仕事に就いている⽅、電話相談員だけでなく、仕事で⼈事関連に関わる⽅などが多く参加されます。
ラボラトリーでの体験は、仕事や活動だけでなく、日常生活で、身の回りの人との関係にもいかされる体験になり得ますので、家庭で、家族との関係にも活かすことができます。
ラボラトリーに関わるスタッフは、人と関わるスキルを知っていただくことが目的ではなく、参加者ご自身が、ラボラトリーでの体験をどう「自分らしく」日常生活と結びつけるかを、体験を通じて知っていただく機会になることを願がって、計画・実施をしています。
⾃分⾃⾝の成⻑に関⼼をおもちの⽅なら、仕事・活動の有無にかかわらずどなたでも参加できます。