Tグループという名称

HIL研究会で主に実施している<ラボラトリー>は「Tグループ」や「人間関係トレーニング」と呼ばれる合宿型の研修です。
「Tグループ」のことは、JIELの所長を務められた津村俊充先生のブログに、研究者としての視点や、実践者としての体験などがまとめられていますので関心のある方はご覧になってみてください。

JIEL所長のブログ
https://jiel.jp/blog-manager/blog-manager-cat/tgroup/

さて、HIL研究会では「Tグループ」ではなく、なぜ<ラボラトリー>と呼ぶかということについて、私の理解を記してみようと思います。

HIL研究会は中堀仁四郎さんがNTLで体験した「ヒューマンインターラクション・ラボラトリー」の名称を使っています。<人と人の相互の関りの中から生まれるもの>から学ぶという、HIL研究会が取り組もうとしている、主体的な学びの姿勢を表明しているものだと、わたしは思っています。

「Tグループ」の“T”は「トレーニング」のことです。
本来、「Tグループ」は研修の中の「トレーニング・グループ」を指していましたが、今では、それ自体が一つの研修名になっています。
「トレーニング・グループ」とはいうものの、実はそこには「誰かが誰かをトレーニングする」といった仕組みはなくグループでの体験そのものが<参加者主体の学びの場>なのです。
中堀さんはその本質を表す名称を大切にして、「Tグループ」ではなく、<ラボラトリー>という呼び名を、実践する研究会とその研修に付けました。
そこには少しでも「トレーニングされるーする場」ではないということを、多くの方に知ってもらいたいという切なる願いがあるように、わたしは感じています。