HILのTグループ(ラボラトリー)について

ラボラトリーを「Tグループ〔人間人間関係トレーニング〕」の名称で実施している南山大学人間関係研究センターでは、毎月10日に「ニンカンセンター通信」というメールマガジンを配信しています。10月10日配信の216号では、HILにも関わっている楠本さんが「人間関係トレーニング(Tグループ)について」という題で書かれたものが届きました。
 HILと南山大学(南山短期大学人間関係科)とのつながりを知っていただけると思いご紹介します。
※ご本人の了解をいただいています。

「人間関係トレーニング(Tグループ)について」 楠本 和彦 記

 人間関係トレーニング(Tグループ)が日本に導入された初期の歴史は、中堀仁四郎先生が「人間関係」(南山短期大学人間関係研究センター紀要)創刊号において、「「JICEラボラトリー・トレーニングの変遷」-その1-」として記してくださっています(南山大学人間関係研究センターhttps://rci.nanzan-u.ac.jp/ninkan/publish/jcbulletin/015018.html )。
 この流れを受けて、人間関係トレーニング(Tグループ)は、南山大学の人間関係研究センターや、人文学部心理人間学科(https://depts.nanzan-u.ac.jp/ugrad/JINBUN/shinri/ )におけるラボラトリー方式の体験学習の中心的かつ基盤となるプログラムとして位置づけられてきました。新型コロナ感染症拡大の影響で、合宿による人間関係トレーニング(Tグループ)を実施できない時期もありましたが、人間関係研究センターにおいても、心理人間学科においても、合宿による人間関係トレーニング(Tグループ)を再開しています。

 中堀先生や、山口真人先生(故人)たちのご尽力もあり、人間関係トレーニング(Tグループ)は、南山大学以外の場でも実施されています。中堀先生と山口先生が関与されたヒューマンインターラクション・ラボラトリ―(HIL)研究会もその動きの一つです。現在も、ラボラトリー(合宿研修)を実施しています(https://hi-laboratory.jp/ )。HIL研究会のラボラトリーは3泊4日程度と南山大学の人間関係トレーニング(Tグループ)に比べて、短い期間になっています。内容は各ラボラトリーで独自性があり、オーソドックスでベイシックなラボラトリー(北海道HIL)や、ファシリテータートレーニングとしてのアドバンス研修(山梨HIL)や、世話役も参加者として参加するユニークなラボラトリー(四條畷HIL、沖縄HIL)など様々な試みがなされています。

 また、人間関係トレーニング(Tグループ)との共通点も少なくないベーシック・エンカウンター・グループを、南山大学人間関係研究センターとしては初めて、本年度開催しました(https://rci.nanzan-u.ac.jp/ninkan/training/courses/025396.html )。(後略)

ニンカンセンター通信 216号 2023年10月10日配信 「豆知識」 より一部抜粋