Tグループでの呼称
「Tグループという名称」では中堀さんの「ラボラトリー観」ともいえる「トレーニングされるーする場」ではないということを表明していると書きました。
もう一つ「名前」ということについて、わたしがラボラトリーで大切だと思う事があります。
それは「呼称」です。
ラボラトリ―に関わっている人の中にはわたしの学生時代の恩師である「先生」が何人かいらっしゃいます。わたしにとっては「中堀先生」と呼びかけるのは至極当たり前のことです。
HILで一緒にスタッフとして関わった恩師の一人に山口眞人さんが居ました。
(わたしの記憶では)初めて山口先生と一緒にラボラトリー・スタッフを務めた時、ラボラトリーが始まる直前にさりげなく「僕のことは“山口さん”と呼んでね」と言われたのを印象的に覚えています。
「さん」という呼び方は、ラボラトリーの中に日常の関係性を、必要以上に持ち込まないためにも、スタッフが特別な存在とならないためにも、また、ラボラトリーに集う人達がそれぞれの「距離感」を保つためにもとても大切な意味を持っていると実感してます。
ラボラトリーで参加者が「共にある」ということを実現するための、とても些細な事かも知れないですが、わたしにとってはとても大切なことの一つであり、常に意識することです。