四條畷ヒューマンインターラクション・ラボラトリー

四條畷ヒューマンインターラクション・ラボラトリー2024へのお誘い

ラボラトリートレーニングは全米教育協会に属するＮＴＬ（National Training Laboratory）が開発し、１９４７年から実施されている体験学習です。このラボラトリートレーニングの一つにヒューマンインターラクション・ラボラトリー（以下HILと略称することがあります）があります。

ヒューマンインターラクション・ラボラトリーでは、参加者同士の関わりによって生まれてくる人と人との相互関係（ヒューマンインターラクション）を、参加者自身がその場で（「今ここで」）互いに検討していきます。私たちはこうしたラボラトリーの中での“今ここ”での関わりの体験からさまざまな気づきや学びを得ようとしてきました。自分自身について、今まで大事にしてきた「自己概念」をメンバーとの関わりの中での自己開示やフィードバックなどによって点検します。こうした自分についての気づきや学びは「新しい自分と出会う」と言えるかもしれません。真剣で率直なグループメンバーとの関わりからは、目の前のメンバーのかけがえのない存在感に気づくこともあると信じています。日常生活の中で活かせるかもしれない傾聴や共感、他者との関わり方やリーダーシップ、チームワークについての学びを得たいとも願っています。

これらの学びや気づきは「ラボラトリー」（実験室）と呼ばれる合宿形式の集中的な学びの場で生まれます。そこでは自分自身が、自分自身を素材として、メンバーやグループの力を借りて様々な試み（実験）をすることが可能です。この試みは誰からか促されたり強制されたりするものではなく、あくまで自分の想いで、自分のタイミングで行われるものです。

このラボラトリーで大切にしている“今ここ”で起きている関りの体験は身近にあるのですが、その意味を深く考えたることなく、忙しい日常の中で流してしまいがちです。HILを体験した人が、“今ここ”で起きている体験のかけがえのなさや意味に気づき、日常生活である家庭や職場などの現場の組織やグループの中で活かしてゆくことは、このラボラトリーの大事な目的であると考えています。

私たちはここ数年にわたって新型コロナウィルスが蔓延する中で、様々な制限の中で生きることを余儀なくされています。HILの体験も例外ではありません。沖縄では２００２年から継続して実施していましたが、（そのためこの会の名称を沖縄HILといいます）２０２０年からは会場である施設の状況を鑑みるなどし、実施を見送ってきました。しかしこんな時勢だからこそ「今、ここ」を大切にする時間を過ごすことができたらと願い、２０２２年に大阪四條畷で継続学習者向けのHILを開催しました。２０２３年は募集の幅を広げ、初めての方にもご参加いただき、同じ会場で四條畷HIL2023を開催しました。

実施したラボラトリーを振り返り、このような場を持つことの大切さを再確認して、本年も開催しようという思いを強くしています（今年も例年通りに沖縄の会場を使うことは難しいので、大阪の四條畷での開催を予定しています）。以下に、この四條畷HIL2024のねらいや学びの構造などの要項を書かせていただきます。

みなさまのご参加を心よりお待ちします。

四條畷HIL2024　呼びかけ人、沖縄HIL責任者
植平修　堀越洋一　博野英二

（四條畷HIL2024は開催しようとしているラボラトリーの名称、沖縄HILはその実施チーム名です）